低学年の生徒を指導していると、どうしても気持ちが乗らなくて、態度がちょっとね・・・ということがあります。そんな時はお母さんを呼び、ちょっと喝を入れてもらうとその後の学習がスムーズに進みます。
勉強が大嫌いで、取り掛かるまでに時間のかかるAちゃん。学習前に「今日は、これとこれをやったら終わりだからね」と説明するものの、やりたくない態度が見え見えで、プリントをクシャッとしてしまいました。さすがにこれはちょっとね、と私も思ったので注意しようとしたところ、それより先にお母さんのほうが怒り始めました。あなたが勉強出来るようになってほしいから・・・と説教です。一通り終わったあと、「私怒りすぎですかね？」と聞かれました。「怒りすぎってことはありませんよ。お母さんの気持ちは伝わっていると思います」とお伝えしました。実際、怒ったあとは学習できていますので、話を聞いていない訳ではないのです。その時は、そうか、と思うのでしょうが、時間が経つと同じことを繰り返すのですね。人間は良い意味でも悪い意味でも「忘れる」生き物ですから。学んだことを忘れないために復習が欠かせないのもそのためです。怒るのもエネルギーは使いますが、なぜ怒っているのか何度も伝えれば、分かる日がやってきます。私も子供が小さい頃はよく怒っていました。今は穏やかになったなあ（歳を重ねたから？）と感じます。
