家庭教師ヨウコ先生の日記

家庭教師をするようになって13年目になります。 これまでの経験や、子育てのこと、趣味のこと、色々綴っていきたいと思います。

アプローチを変えてみること

学校の授業についていけない生徒がいます。昔なら「勉強嫌い」で済まされるケースですが、今は「発達障害」などと呼ばれ、支援学級で学習サポートしていることが多いですね。

前回の「ドラゴン桜」で発達障害(と思われる)のケンタ君のことをやっていました。授業そっちのけで、校庭で虫とりをするなど昆虫に興味を示すケンタ君。そんなケンタ君に桜木先生は最新の昆虫に関する英語の論文を預けます。するとケンタ君は辞書を引きながら読破してしまうのです。桜木先生の分析によると、耳から学習内容が入ってこないので目から学習内容を入れるようにした、と。なるほど、スカッとしましたね。(かなり省略していますので、詳細はドラマを見てくださいね)

通常の授業についていけない生徒に対してはアプローチを変えないと伸ばせないということを感じました。私は今、2人支援学級の生徒を担当していますが、どちらの生徒もただの説明では通用しません。指を使ったり、トランプを使ったり、一緒に数唱(数を唱えること)したり、絵を書いたり・・・その子がはっとする瞬間まであの手この手を使います。一筋縄ではいかないので、色々なパターンをシミュレーションしますが、それさえも役立たない日もあります。でも、なによりもその生徒が「分かった。楽しい」って言ってくれるのを励みに頑張っています。

ただ、こういった私独自の指導ができるのもご家庭の理解があってというのが前提です。お母さんとは今、こういったことを学習させたい、それに対してこんな反応だった、ということをお話させてもらいます。ご家庭からも、こんなことをやってほしいという希望が出るのでそのあたりも頭に入れながらです。ありがたいことに、どちらのご家庭のお母さんも本気で子供を叱ってくれるので、私の指導が裏目に出たときは生徒に喝を入れてもらって、少しずつですが前進することができています。

 

f:id:teacher-yoko:20210527153004j:plain