家庭教師ヨウコ先生の日記

家庭教師をするようになって13年目になります。 これまでの経験や、子育てのこと、趣味のこと、色々綴っていきたいと思います。

癒やしの言葉

私が家庭教師を始めた10年前は、中学生高校生の割合が多く、「成績の良い子を進学校に入れてほしい」という依頼が多かったのですが、ここ数年は小学生(ひいては幼稚園児のケースもあり)の割合がぐんと多くなりました。そして、進学校へ導くというよりは、不登校だったり学習障害だったりすることがあり、「その子に合った指導法」でやっていくしかないな、と思うことが多くなりました。

この10年で、進学校へ行くような子は塾へ通う傾向が高くなりました。私が家庭教師をしている地域では、高校入試に強い進学塾がいくつもあるのです。進学校を考えるなら、進学塾の方が入試対策問題を独自で作成したりなど、入試対策は長けていると思います。個人の家庭教師ではせいぜい過去問を解くくらいですから。

家庭教師を依頼してくるのは、塾に行ってもついていけなかった、という子もいます。もしくは、1対1でじっくり見て欲しいという依頼です。不登校の子だと、近所の塾には通いづらいというのもありますし、学習障害がある子だと塾では他の生徒に迷惑をかけてしまうかも、というのもあるようです。

いわゆる「普通の子」の依頼の場合。子供と話していると、ご家庭でのやりとりが目に見えることが多いです。問題を解いてもいないのに「どうせできないし」といったマイナスの言葉を発する子は、大抵親から「あなたはこの問題できないでしょ。先生に聞きなさい」と言われているのです。親から「できない」と言われてしまうと、子供の「やる気」がなくなります。それに気づかないで、親は親で「うちの子はやる気がない」と悩んでいるのですね。

私はよく、「やってみなきゃ分からないよ」と声をかけます。で、実際やってみると大抵できるので、「できたじゃない」と褒めるのです。(できるように多少のサポートはします)毎回少しずつ「できる」ことを探して、「できた」と褒めることを繰り返すと、長期戦になることもありますが、子供も少しずつ心を開いてくれるようになります。「できたね」が子供にとって癒やしの言葉になることもあります。

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