家庭教師ヨウコ先生の日記

家庭教師をするようになって13年目になります。 これまでの経験や、子育てのこと、趣味のこと、色々綴っていきたいと思います。

おばあちゃんが先生??

自閉症の生徒のご家庭から指導終了の申し出がありました。

そのご家庭とは家庭教師会社経由でご縁があり、指導コースも最高ランクの「プロコース」を受講してもらっていました。障害があるということもあり、私も最大限の配慮をもって指導に当たっていましたし、お母さんからも様々な相談を受け、指導法も本人に合った方法をいくつか試して、上手く行っていると思っていた矢先のことでした。指導終了の理由が、「低学年のうちは祖母でも教えられるから」でした。確かに、低学年のうちは学習内容も簡単なものですし、身内ですから、ちょっと怒れば学習するでしょう。そのおばあちゃんには私もお会いしたことがありますが、孫に甘いというよりは、教育に熱心な印象を受けました。高いお金を払って家庭教師をつけるよりも、時に厳しく教えてくれるおばあちゃんを選んだ、というのにも納得できました。

ただ、一つ気になっているのは、お母さんが子供に「教える」ことを他者に丸投げしていることなのです。子供がお母さんの前だと言うことを聞かない、勉強しないようなのです。私が訪問していたころは私に、指導が終了したらおばあちゃんに勉強のことは全て託すようです。子供の教育は基本、お母さんがメインで見てあげないと成長した時に痛い目に遭います。ましてや、自閉症をお持ちのお子さんなので、教え方も特殊になってくるし、反抗期が入ってくれば身内だけでは手に負えなくなるケースも想定されます。指導終了と言われればそれまでで、立場上、それ以上何も言えない訳ですが、このご家庭のその後が心配です。