かれこれ3年以上指導している生徒なのですが、先日作文を見せてもらったら問題の指示通りに書けていませんでした・・・。お母さんにお話を聞くと、夏休みの課題は得意なものを選んで提出すればOKなので、必然的に読書感想文はこれまで避けてきたと。確かに、これまで何度も夏休み冬休みに指導に入りましたが、ドリルを終わらせるのに必死で、作文や感想文の指導はやったことがなかったのです。この春から読解力に特化した指導に方向転換したのですが、作文指導も並行して行うことにしました。
作文の上達への近道は、「良い作文を真似してみる」ことです。文章全部を丸写しするということではなく、ある程度の「型」にはめてみる、ということなのです。有名なのは「起承転結」でしょうか。ただ、初心者にそれをもとめるのはなかなか難しいので、まずは4段落構成で文章を書いてみることをオススメしています。シンプルなのは、1段落目で〇〇について2つ書きます、とこれから書く内容を明確にし、2段落目、3段落目でその2つの内容を詳しく書きます。そして、4段落目のまとめでは2つのことに共通していることや思ったこと、感想を書きます。4段落目から意外とキーワードが出てくるので、それをタイトルにすると思いが込められますのでオススメしています。作文の宿題というと「〇〇についての作文」とお題を出され、そのままタイトルに書いてから内容を考えることが多いと思いますが、作文を仕上げてから最後にタイトルを考えてみるのもまた違った視点になり、面白いと思います。
