家庭教師ヨウコ先生の日記

家庭教師をするようになって13年目になります。 これまでの経験や、子育てのこと、趣味のこと、色々綴っていきたいと思います。

丁寧な文字とは?

f:id:teacher-yoko:20210210140442j:plain

現在、私は小学校1年生の生徒を3人担当しています。学校は皆違います。

Aさん。幼稚園のころはおてんばな子供でしたが、小学校に入って落ち着きました。漢字ノートを見ると、赤ペンの多いこと。しっかり書くことができるのですが、バランスを直されています。時に、教科書に載っているお手本のようなきれいな文字を書きます。ただ、担任の先生がかなり恐いらしく、「怒られたくない」一心で頑張っている様子も見られます。

Bくん。自宅が家族経営の会社で、両親、祖父母とも仕事で忙しいご家族。姉がいて、放課後はほぼ姉と二人きりです。男の子らしく、雑な文字を書きます。こちらの学校は比較的緩いのか、バランスの直しはありません。文字の間違いを訂正させる程度です。

Cさん。普通学級に通っていますが、ほぼついていけない状況。家では主にお母さんがつきっきりで勉強を見ています。私の方でも、学校の進度に関係なく、Cさんのできることを少しずつ進めている状況です。

同じ小学校1年生でも、三人三様の文字です。学校の方針やご家庭でどこまで求めるのかにもよるのでしょうが、Aさんはしっかり書けるから、バランスも整えて上手に書こうね、と練習させます。Bくんは「を」と「お」の使い方などあやふやなところがあったり、写し間違いもあるのでそのあたりをしっかり練習させます。Cさんはひらがな練習をそもそも嫌がる子なので、かんたんな文章を読んで聞かせたり、「ここを写して」といって「写す」作業をさせます。書き順をうるさくいうと勉強自体を嫌がるので、うまく写せたら褒めます。

さて、タイトルの「丁寧な文字」とはどんな文字でしょうか?私の考えとしては、「相手に伝わる文字」だと思います。「作業」の延長でだらだらと書いてしまっては、なんの意味ももたないただの記号になってしまいます。(まあ、多少意味はあるかもしれませんが)勉強を「させられてる」と思っているお子さんに多いですね。書ける文字が増えて楽しいな、嬉しいな、という気持ちが芽生えれば丁寧な文字に繋がっていくのかな、とも思います。そんな気持ちが持てるように、個人個人であの手この手で日々指導に励んでいます。