家庭教師ヨウコ先生の日記

家庭教師をするようになって13年目になります。 これまでの経験や、子育てのこと、趣味のこと、色々綴っていきたいと思います。

ふと思い出したこと。

気づいたら、9月も終わり。しばらく更新できていませんでした。今月は、出会いもあり、別れもあり、バタバタしておりました。

そんな忙しい中でも、ふと思い出したことがあります。

高校3年生の2月。私は東京の某国立大学の2次試験を受験しました。過去問もばっちり解けたし、そんなに不安はありませんでした。得意の数学の試験、問題用紙を見て、頭が真っ白になりました。なんと、これまでの過去問と傾向が変わっていたのです。練習してきたことが全く役に立たず、泣きそうになりながら試験会場を後にしました。

帰りの新幹線。外は真っ暗で、しばらくショックで暗闇を眺めながら座っているのがやっとでしたが、少し落ち着き、後期試験に気持ちを切り替えよう、と参考書を開きました。その時、隣に座っていた男性(同じ年齢くらい、もしかしたら受験生だったかもしれません)がメモを渡してきたのです。確か、「大丈夫?」みたいなことが書いてあったと思います。そのメモがきっかけとなり、試験を受けてきたが、全くダメで次の試験に気持ちを切り替えようと思っている、といったことを話しました。その男性は多くを語らず、頷きながら聞いてくれました。そのうち、その男性が下車する駅に到着し、名前や連絡先などを聞く間もなく席を立って行ってしまいました。ものの数分の会話でしたが、気持ちが楽になったのを覚えています。

その後、気持ちを切り替え、後期試験で合格しました。その大学は、男性が下車した最寄り駅の大学でした。私は卒業してもそのまま住んでいます。いつか、どこかで出会えたらお礼を言いたいです。

ふと、そんなことを思い出した9月でした。