家庭教師ヨウコ先生の日記

家庭教師をするようになって13年目になります。 これまでの経験や、子育てのこと、趣味のこと、色々綴っていきたいと思います。

長期休みの過ごし方

もうすぐ冬休みがやってきますが、学校の長期休みは教育業界は稼ぎ時です。塾に勤めていた頃、長期休みはかなり忙しかったのを覚えています。最高で1日4コマ連続で2人指導だったので、プリントの準備やら、指導資料に目を通したりなどバタバタしていました。2人指導の場合、できるだけ同じ科目になるように塾長が調整してくれるのですが、空いている時間にバンバン授業を入れられるので、小学生英語の隣で高校生漢文なんてこともあって、結構混乱していました。しかも、講習だけ授業を増やすパターンもあって、初めての生徒だったりするとなおさらどの教材を用意したら良いか悩みました。4コマもやると脳の疲れも半端なく、終わるとぐったりでした。

・・・と講師側の話を書きましたが、家庭からすると、長期の休み、自宅に置いておくとだらだらするので塾に行かせた方がいいだろうと思うのが自然だと思います。「夏を制する者は受験を制する」なんてことが言われていますが、夏期講習の受講者を増やすためのキャッチコピーかな、なんて個人的には思います。確かに、塾に行かせれば保護者は安心でしょう。しかし、塾ではどうなっているか?先程講師側の話を書きましたが、正直、生徒1人1人にずっとつきっきりなんてことはあり得ません。自ら質問できる生徒であれば、休憩中の講師をつかまえて質問などをするでしょう。しかし、ほとんどの生徒が授業時間以外は「自習」をしています。最近の塾は、時間内であればいつでも自習していいというところがほとんどです。パソコンでカリスマ講師の授業見放題、なんてサービスもありますし。そういうところはたいてい「生徒管理費」が高いですが。

なにが言いたいかというと、「塾に行くことで勉強した気分になってしまう」生徒が多いということです。例えば、塾に友達がいて、一緒に学習するのもモチベーションを上げるのにはいいきっかけになるでしょう。しかし、受験は個人でするもの。いつまでも仲良しこよしではいられないのです。

夏期講習を受けることによって、自分の現状が分かり、秋からやる気を出して学習を進める生徒がいるのも事実ですし、そのようにもっていけるプロ講師は世の中にたくさんいます。

しかし、夏に頑張ったからといって、そのモチベーションを冬まで保ち続けるってものすごく大変なことだと思います。私が指導する立場だったら、夏にも多少は頑張らせますが、冬休み以降に実践的な学習に力を入れます。冬休みの方が志望校もある程度決まっているし、具体的にあとどの科目で何点という目標が決めやすいからです。

今年の私の生徒には受験生はいませんので、例年より気分が楽な冬を迎えそうです。