家庭教師ヨウコ先生の日記

家庭教師をするようになって13年目になります。 これまでの経験や、子育てのこと、趣味のこと、色々綴っていきたいと思います。

不登校の生徒、受験生の場合

以前に指導した不登校の生徒のことについて書きたいと思います。

Bさんは中1から不登校でした。幸いなことにBさんの住んでいる自治体では不登校の生徒を見てくれる専用の「場所」がありました。Bさんは中学校には行かず、その「場所」に週数回通って勉強をしていました。しかし、それだけでは高校入試を突破できるか不安ということで中2になったころ、家庭教師の依頼がありました。まだ私の方も家庭教師の経験が浅いころで、不登校とはいっても特別な扱いはせず、他の中学生と同じように接しました。まず、志望校としては、家庭の都合で県立高校に行かせたいとのことでした。そして、ご家庭の心配としては、中学校の授業を受けていないので、そのサポートをしてほしいとのことでした。そこで、中学校の代わりに行っている「場所」のC先生とお話をする機会を頂き、C先生が理科社会を中心に見て下さることになり、数学英語は私の方で見るということになりました。C先生は、中学校を定年退職した女性の先生でしたので、心強く感じましたし、Bさんについて、「中学校に行かなくなっても、1人で勉強していたみたい」と教えてくれました。確かに、何回か授業をしていると、不登校になった時期の内容もすんなり理解できましたので、学習していたことが分かりました。すなわち、勉強する習慣がもともとあったということなのです。宿題を出してもきちんとこなすことができましたので、受験の時期までに基本的な内容は一通り学習することができました。その結果、希望する県立高校に合格することができました。

Bさんのケースでは、もともと学習する習慣が本人にあったこと、C先生と私のダブルでサポートがあったこと。そして、何よりご家庭が温かく見守っていたことが大きいと思います。Bさんのお母さんからは色々と相談は受けましたが、お母さんが変に動揺したりするとそれが子供にも伝わります。そうならないように、私は前向きなアドバイスをするように心がけました。Bさんには、毎晩眠りにつく前に志望校の制服を着てにこにこしている自分をイメージしてみて、とアドバイスしました。(そうすると潜在意識にそのイメージが刷り込まれて、やがて現実になります。引き寄せの法則です)Bさんは言われたことは素直にやる生徒でしたので、毎晩イメージしていたそうです。また、Bさんは本を読むのが好きでしたので、もともと読解の力もあったようです。

県立高校に合格した後、どのように過ごしているのかは分からないのですが、頑張ってきたことを生かしてほしいなあと願っています。