前回の記事で、「足し算引き算の表」のことをちらっと書きましたら、どんなものなのかという質問を受けましたので、補足します。
通常、小学校で足し算を学習するときには「さんすうセット」なるものを準備して、ブロックを使って目で見える形で学習しますね。それを繰り返していって、たしざんカードに移っていくわけです。(たしざんカードというのは、表にたしざんの問題があって、裏に答えが書いてあるものです)たしざんカードをマスターできる頃には、足し算を暗記していることが多いです。
しかし、中には様々な事情があって、ブロックの概念が理解できないケースがあります。そういう場合には、ひらすら数唱させて数の並びを理解させる、そして、1+1=2なんだよ、というように答えを覚えさせるという方法を試しています。
私が作っている「足し算引き算の表」は手作りのもので、使う生徒によって並びを変えます。性格がさっぱりしているような子だと「答えが1になるもの」「答えが2になるもの」というように「探しにくく」しておきます。しかし、おとなしめで答えを間違えるのを恐れるような子だと1+1、1+2、のように順に答えを探せるような順番で並べます。あとは適当にイラスト(個人的にはうさぎやくまが好きです)をいれておいて、うさぎは何匹かな?とかうさぎは何を持っているかな?などと会話する仕掛けを作っておきます。オーダーメイドで作るので、どんな反応するかなと考えると結構楽しいものです。