家庭教師ヨウコ先生の日記

家庭教師をするようになって13年目になります。 これまでの経験や、子育てのこと、趣味のこと、色々綴っていきたいと思います。

何事にも意味がある。

久しぶりの一日休みだったので、ずっと見て見ぬ振りをしてきた書棚の掃除をしました。かれこれここ10年以上の書類が出てくること・・・。塾を開業した頃の書類や会計の資料もありましたし、以前指導していた不登校の生徒の資料もなぜか出てきました。そして、見て見ぬ振りをしていた大きな要因、「社会保険労務士」の学習をするために通信教育を5年ほど前に受講しており、そのテキストが山ほどあったのです。

なぜ、社会保険労務士の学習をしようと思ったか。私は以前、知り合いの会社を手伝っていたのですが、どんどん会社の規模が大きくなっていき、株式会社になりました。その当時、事務担当が私しかいなかったため、総務経理の手続きなどで分からないことがあっても聞く人が社内におらず、必然的にインターネットで調べたり、役所に聞いたり、税理士とやり取りしたり、ということになりました。その過程で総務関係に詳しくなるために「社会保険労務士」という資格に興味を持った訳なのです。実は、会社が大きくなるに連れて、社長の数々の悪行が発覚して(主に雇用関係で)、何が正しいのか、正しくないとしたら正しくしないといけない、という正義感から勉強を始めました。合格率などを見ても独学は難しいと思い、通信教育を受講することにしました。日中は仕事、夕方は家庭教師、といったスケジュールで週末も家庭の用事などの合間でテキストを開いて何とか学習をしていました。月に1度課題を提出するのがやっとだった記憶があります。試験前の模試もさんざんな結果だったのですが、記念受験のつもりで試験を受け、見事に玉砕しました。社会保険労務士という資格は結構難しく、1回で合格するのは稀だそうです。しかも、試験は年に1回なので、モチベーションを保つのも大変だなと思いました。来年も受験するつもりで、その後もテキストを見たりして勉強は続けていましたが、会社の規模が大きくなるのと同時に社長との溝が深くなり、結局会社を辞めることになりました。転職先は違う仕事だったので、総務のことを勉強する必要もなくなり、テキストも中途半端で放置されていました。もう一度勉強しようかとも思いましたが、法改正が入っているはずなので、古いテキストで学習するのは意味がありません。この機会に処分することを決意しました。添削課題など、個人情報が入っているものはすべてシュレッダーをかけ、ゴミ袋で2つ分になりました。結果として資格は取れなかったけれど、正しいことをするために努力した時間は決して無駄ではなかった、と自分に言い聞かせています。

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