家庭教師ヨウコ先生の日記

家庭教師をするようになって13年目になります。 これまでの経験や、子育てのこと、趣味のこと、色々綴っていきたいと思います。

これって必要?

塾と家庭教師を併用しているご家庭から相談を受けました。塾でことわざや四字熟語のテストをしたが、全く点がとれない、とのこと。

確かに、知らないと点を取れませんよね。でも、ことわざや四字熟語のための学習って必要なのでしょうか?全く興味もないのに暗記することほど辛いものはありません。ちなみに我が家では、塾のテキストの巻末に覚えたほうが良いことわざや四字熟語の一覧があったのでそれをコピーしてトイレに張っていました。子どもたちも自然に目に入って結構覚えられたようです。今は科学の元素記号と、古典の文法の一覧を貼っています。何が言いたいか。「わざわざ」勉強するよりも、生活の中で目に入るようにしてちょっとでも興味が持てれば良しとすればいいのです。でも、ただ言葉を覚えればいいというものでもありません。言葉の由来も是非気にしてみて下さい。例えば「蛇足」。余計なものという意味ですが、なぜ蛇なのか?がポイントです。その昔、早く蛇の絵を描いた人が酒を飲めるという競争をしていて、早く描き終わった男がまだ時間があると蛇に足を描き足したところ、2番めに終わった男が「蛇に足などない」と言って酒を飲んでしまった、という話からできた言葉です。由来を知らないで「蛇足」と練習してもつまらないと思います。なお、故事成語といわれるものの由来は漢文によくでてきますので、話の内容だけでも知っておくと余裕をもって漢文にも取り組めるかなと思います。

ここからは私の考えですが、高校入試を突破することを考えると、四字熟語やことわざの知識を問われる問題は1問出るかどうかです。そこで確実に点を取りに行くか、そこまで完璧にしなくても楽しみながら少しでも覚えられるように頑張るか、ご家庭の考え方によると思います。

ただ、四字熟語やことわざというのは昔の人々の教えが伝えれているものなので、正論であることが多いですし、一度でも触れる機会は必要かと思います。

 

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