勉強嫌いな子を何とかしてほしい、という依頼がここ数年大変多くなっています。
嫌いなものは嫌い、無理して勉強させるとご家庭も本人も疲れてしまいます。手に負えなくなって・・・というパターンですね。
私が訪問すると露骨に嫌な顔をされたり、ひどい時は「かえってください」というお手紙をもらったこともあります。(親の見ていない隙にもらった)
単に勉強のどこかで躓いて分からなくなってしまったケースと、障害によるものがあります。まれに、その中間のグレーのケースもあります。
本当に勉強が嫌いで、私が訪問しても席に座らない子がいました。おやつをご褒美にしたり、お母さんがちょっと脅しを入れつつ、まずは座ること。次は、10分、20分と座れる時間を少しずつ増やしていって、半年たってやっとで30分座れるようになりました。やっている内容も、学校の内容にとらわれず、その子ができそうなところからゆっくり進めました。そして、時間で区切るのではなく、このプリントやったらおしまいね、などと最初に約束してしまえば、最後までやるようになりました。大きな進歩です。
「どうせできないから・・・」と言うようになったら、注意サインです。どこで躓いているのか一度見直す必要があります。そして、子供は正直なので、できることはやるし、できないことはやりません。その子のできることから少しずつやっていけばいいと思います。「できるところ」を見極めるのが私の役目だと思っています。