家庭教師ヨウコ先生の日記

家庭教師をするようになって13年目になります。 これまでの経験や、子育てのこと、趣味のこと、色々綴っていきたいと思います。

引き算の学習法

小学1年の女の子。幼稚園年長から見ている子なのですが、先日の授業の際にこんな話をされました。

「先生の前で引き算カードの答えを5秒以内に言わないといけないの。でも、間違えちゃって、合格できないの」

小学1年生では、ブロックや計算カードを使って足し算や引き算を学習します。繰り上がりや繰り下がりが入ってくると、「サクランボ算」なるものを使って考えるようになります。例えば、13-8 の場合。13を10と3に分けて、10-8は2だから、2と3を足して、答えは5となります。

正直、サクランボ算を先生の前でやっていたら、5秒以内に答えなんて出せません。おそらく先生の狙いは、引き算カードを見たらすぐに答えが出る状態、すなわち暗記させようとしているのではないか、とその話を聞いた時に思いました。

私も、足し算、引き算、掛け算九九までは暗記するくらいじゃないとその先に進んだ時に苦労するんじゃないかなあという考えなので、まあ学校の先生の気持ちが分からない訳ではないのですが、クラスメートの中で、この子は合格、この子はまだ、という線引きができてしまって、あの子は計算苦手みたいよ、みたいなイメージがついてしまうのではないか、合格できない子も「私、どうせ計算できないし・・・」みたいな苦手意識に繋がらないか心配してしまいます。

私が教えている子も、しっかり答えは出せるものの、サクランボ算で考える子なので、少々時間はかかってしまいます。

さらに、その子が言うには「先生がこわい」と。怒られるのを必要以上に恐れているんですね。かなり学校では「良い子」なのでしょう。なおさら引き算を合格したいようです。私が試しに計算カードを使って問題を出しても、10問中1問答えに詰まる感じでした。8秒くらいの設定だったら余裕で合格できるレベルかと思いました。

家ではお母さんにべったりの子なのですが、そのお母さんが怒るとかなり恐い!!

その子の姉を怒っているのを聞いて、これはちょっとやりすぎ?と感じるほどでした。

そんな環境だから、学校の先生にもお母さんにも怒られたくないのかな、と思いました。もしかすると、先生の前だと緊張するのかもしれません。

ひと昔前なら、悪いことをすると体罰する先生もいましたがね。現代なりの教育なのでしょうか。